人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中学の同級生から(2)。

前にも書いた中学の同級生から久しぶりのメールが。数ヶ月にいっぺんくらいのやりとりが続いていて、最後のメールでは、シカゴの大学院に留学が決まって準備中、とのことだった。そんな彼女から届いた長い長いメールは、なんと、大学院を退学して今はヨーロッパに住んでいる、というものだった!

メールを読みすすめると、どうやら大学院の実際のカリキュラムと、彼女が勉強したかったものとが微妙にずれていたようだ。オリエンテーションの段階で、何か違う、と感じたという。クラスがはじまって1週間でそのずれは決定的なものになり、悩みに悩んだ挙句、学費が全額返金されるぎりぎりの日に、退学届けを出した。

2年間もの修士課程は、本当に勉強したいと思えるものでなければとても続けられないハードな学生生活であることは私は身をもって実感しているので、彼女が退学に踏み切った結論に納得できるし、それと同時に、夢と憧れと希望を抱いて始まった大学院生活が、失望に変わりあっけなく終わってしまった、その脱力感や無力感も容易に想像できた。家族の期待もあっただろうから、遠いアメリカで一人この決断を下さなければならなかったと思うと、いたたまれない気持ちになった。

でも、前向きでとても芯の強い彼女のこと。メールはそれだけでは終わらず、シカゴにポーランド系移民が多く彼らと接する事が多く興味を持っていたことから、彼女はポーランドに住んでみようと決意する。どうせ日本にはいつか帰るのだから、息抜きと充電の旅に。既に語学学校に行き始めて、来週は新しくできた友達とプラハに行って来る、なんてうらやましいくらいの彼女の行動力。

ちょっと回り道なのかもしれないけれど、ポーランドでの経験は彼女にとってかけがえの無いものとなって、これからの彼女の勉強やキャリアに大きなプラスになるはず。今自分が必要だ、これが欲しい、と思っていたものが手に入らないときが多々ある。あるいは思ったより時間がかかる時がある。そういう時私たちは焦るし、どうして、と怒りをおぼえたりもする。でも、本当に必要なものはまったく違うものだったり、あるいは回り道や待ち時間が無ければ得られなかったものがあったりもする・・・と思うんだよね。

今度会うときは、日本か、ポーランドか、はたまたアメリカ(LA?)か。再会だけでなく、再会の場所にも思いを馳せて、楽しんでいる。
by eugeen | 2006-11-01 09:20 | Friends & Families

大学院・結婚・就職・出産その後の生活@Los Angeles and Orange County, CA 最近はすっかりお家派…。


by eugeen